« 2012年7月 | トップページ | 2012年11月 »

2012年9月

2012年9月30日 (日)

ランニング障害改善BOOK

Untitled

トレイルランは経験を積めば身体へのトラブルは徐々に減っていくが、その域に到達するまでは、ある程度のダメージ(膝痛、腿痛、腰痛、ふくらはぎ痛…etc)を受け、それの克服を何度も繰り返しながら時間を費やして改善いくものと思われる(中には最初からノートラブルの人もいるが)。自分も最近はだいぶ障害やダメージを受ける事は減って来たが、2年位前までは1度トレイルにいくとどこか痛くなって帰って来るという状態で、整体やマッサージ、医療費、湿布や健康シューズに至るまで身体のケアにかける出費がランニングギアにかけるお金を大きく上回っている時期があった。

以前、トレイルランで膝を痛めてスポーツ障害専門科のある大きな病院に駆け込んだ事があるが、何時間も待ってようやく診察を受け、レントゲンを撮った結果、

医師 「膝が炎症をおこしていますね。湿布とお薬出しておきましょう。」

で終了。

そりゃ、炎症を起こしてるのは百も承知だけど、自分が知りたいのは・・・

「何で痛くなるのか?」

なのだが、お医者さんの診断はそこまでだった。

お医者さんは今、まさに体に起こっている障害や痛みを治してくれるプロではあるが、

「なぜ、それが起こったか?」

は無限の可能性が推測されるので、入院でもしない限り原因は究明してくれないだろう。

結局、その原因は骨の歪みなのか?ランニングフォームなのか?偏平足なのか?それとも内臓なのか?はたまたメンタルなのか?あらゆる可能性を自分で一つ一つ探していくしか無かった。

そして、今月発売されたこの「ランニング障害改善BOOK」は、まさにその痛みがどこから来るのか?を図とわかりやすい文章で解説。例えば、●●が痛いなら、△△の筋肉が張っていて、XXの筋肉が緩んでいるから。など、体の遠い位置からその痛みの個所に向かっていきながら、一つ一つその痛みの原因の可能性を図を交えて教えてくれる。

まさに、

「ランニング障害の逆引き辞典」

と言ってもいいだろう。

例えそれが仮説だったとしても、こういうのが知りたかった!

そしてこの本には、その痛みの原因を教えてくれるだけでは終わらず、どうやったらその痛みを解消できるか?ストレッチ方法やマッサージ方法が書かれている。そういった解説はこれまでの本でもあったが、この本はさらにその先があり、監修者の提唱する「KCCランニング理論」で、その痛みをランニングをしながら解消していくトレーニング方法が書かれているのが他の書籍と違う点だ。

例えば走れない程では無いが軽いダメージがある、しかし休んでばかりもいられない・・・という時に「KCCランニング」を普段のトレーニングに取り入れれば、走りながら痛みを解消していくことができる。

これはあくまで自分の例だが、先日の信越五岳トレイルラン二ングレース2012で、スタートして5kmくらいの序盤にいつも痛みの出やすい個所がチクチク、ピリピリと痛み出したのだが、この著書のKCCランニングを思い出し、それを意識して走っていたらいつの間にか痛みが消えていた。これは誰にも当てはまるわけではないし、その時たまたまだったのかもしれないが、普段のトレーニングや大会本番でも使える1つのテクニックとして憶えておいて損は無いだろう。

今何らかのランニング障害を抱えていて、どうすれば痛みの原因を改善できるか?を探している人にとって、この本は改善へのヒントの発見、そして原因究明への時間短縮に繋がるだろう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年9月24日 (月)

信越五岳トレイルランニングレース2012 (後編)

(前編はこちら


<MAP>
Map02_2
(クリックで拡大)

3A~4A間の沢で身体を冷やしてある程度復活。しかし、心拍をレッドゾーンまで上げないように抑えながらゆっくり走って4A(51.5km)に到着した。4Aには名物の美味しい笹寿司があるのだが、いつもはお代わりしてもう1個食べるのだが、具合が悪くて1個でも胃に入れるのが厳しかった。エイドの状況がどうだったか等書きたいのだが、意識が朦朧としていて実は良く覚えていない。

どこか日陰にゴロンと横になりたかったが、一度横になると二度と起き上がれない気がしたので、最低限の滞在に留めてゆっくり歩き通すつもりで黒姫山の登り林道へ向かった。

--
ここまでの進行を振り返ると、2Aまでは目標タイムより40分程早く到着して、貯金が40分があったのだが、3A~の関川での熱中症のスローダウンで4Aまでの貯金を使い果たしてしまった。ここ(4A:51.5km)からまた0からやり直しだ。
--


■4A[51.5km]~5A[66.6km]笹ヶ峰高原乙見湖

黒姫山の林道を登る。スタート時はお花畑が広がる観光スポットなのだが、林道に入ると綺麗な景色は無し。ここは理想としては歩きと走りを混ぜながら行く予定であった場所なので、歩き通す事に負けた感が強かったが、今はとにかく心拍を上げずに熱を下げる事に集中した。予備ボトルの水を頭にかけながら林道を歩き通した。長い長い登りの林道が終わり、下りになると木陰になった事もありようやく走れるようになった。発電所手前の橋の近くにある湧水で頭を冷やし、自然の水を飲んだ。スーッと身体に水が浸透していくのがわかる。

この大会の難所のひとつである、西野発電所のつづら折りの急登を登り切ると、このレースで最も走りやすい妙高高原エリアに入る。クロスカントリーコースを気持ちよく走りたかったが、まだ完全回復とはいかず所々歩きを混ぜながら進んだ。牧場から見える妙高山は昨年同様に綺麗だった。5Aまで2.3kmの売店のある建物の水道で再び頭を冷やした。14時50分に5A到着。目標タイムより20分早く到着。なんとか体を運搬してきた感じだ。ペーサーのモッシーがスタンバイしていて出迎えてくれた。そして、MRHCの応援チームや今回はsuuさんのペーサー役のjunさんと会って元気をもらう。

ペーサー最初の仕事はランではなく水かけ(笑)。豪快に全身にかけてもらった。
Untitled
[photo: Dogs or Caravan]

モッシーから楽しみにしていたRedBullを受け取り一気飲み。さらに、ドロップバッグの交換やら、水の入れ替えもやってもらえるというVIP待遇である。朦朧としているので本当に助かった。これでやる気がグンと上昇。当初の目標から10分早く15時前に6Aを出発する事が出来た。熱中症でスローダウンしたが、ここからまだ望みはある。次なる目標の「明るい鏡池」に向かって5A乙見湖からモッシー共にと出発した。


■5A[66.6km]~6A[81.0km]大橋

ここからペーサー(モッシー)とのランとなる。1人で走っていると、ここまで66km走ってきて、さらにあと50km走らなければならないのかと思って萎えるのだが、ペーサーが付くと不思議なことに、


「また新たなレースが始まる。」


という新鮮な気持ちで走りだす事が出来た。
そして、つい数分前まで絶対ゴール出来ないかもと苦しんでいたのに、


「ゴールするのは当然でしょう。」


という強い気持ちになっていた。ペーサーシステムとはこんなにも良いものなのか、と目から鱗だった。

P1060073
(やわらかい日差しとブナの森につつまれた走りやすいトレイル。ここまで来たランナーへのご褒美)

ペーサーとの走行のスタート時は自分が先を行っていたが、5km程進んでからモッシーに誘導をしもらった。特にそういう打ち合わせはしていなかったが、自分はここまで66km走って来て、ペーサーはここから走りはじめるという場面で、ペーサーは選手の調子を後方から伺って選手のペースを把握しつつ、その間にペーサー自身の体を慣らし、そして自身のコンディションと選手のペースを把握できた段階で誘導にまわるという理想的かつ自然な流れが出来ていたように思う。(これはモッシーの持つセンスの良さなのかもしれない)

このコースもじわじわと登る林道が続くのだが、モッシーと話をしながら走ると調子もだんだん良くなってきて、日も落ちて暑さも緩んだことで走りと歩きを混ぜる理想的な走りが出来るようになっていた。そして、長い林道の登りを終えると下りのトレイルに入る。トレイルの下りを飛ばそうと思ったが、根が複雑に絡んだ場所で、怪我をしないように慎重に進んだので思った程スピードが出せなかった。17時10分くらいに「古池」に到着。昨年はもうここで日が落ちかけていたが、今回はまだ十分明るい。しかし、次の7Aにある「鏡池」に日没前に到着したいのだが、あと1時間を切っていて、距離は8km以上ありそう。ちょっと黄色信号が灯っていた。

P1060077
(古池通過中)


■6A[81.0km]~7A[87.0km]鏡池

数百メートルのロードを通り6Aに到着。地味ながらやっぱりここが一番好きなエイドだ。先行していたタクさんにここで追いつく。さらに、北欧でのロゲイニング世界選手権(WRC)で帰国したばかりのタッテーノがいた。いつも上位にいる選手達に追いついている状況が信じられなかった。そして楽しみにしていたこのエイドの名物の俵にぎりをいただいた。椅子に腰をおろしたい気持ちを我慢して最低限の滞在にとどめて出発した。ここからは平たんなロードとトレイルがクロスするコースになる。日没まであと40分。鏡池を目指して36号線を激走した。戸隠キャンプ場付近でDMJのISOさん、そして再びチエコさんから応援をもらいさらに元気になった。この長いロードは気持ちが折れやすいが、そういったポイントに応援でいるのは"わかっている"感じだ。

P1060083
(奥社の参道入り口)

戸隠神社の奥社の参道に入る。参拝者に応援をもらいながら緩く登り傾斜の参道は走りきった。観光地となる神聖な参道を堂々と走れる事が許されるこのレースはやはり地元の協力があっての事。1歩1歩の貴重さを感じながら参道を抜けると、戸隠森林公園に入る。時間は18時を回った。もう日没時間は過ぎているが、空はまだ明るい。しかし森林公園内のトレイルはもうライトが無いと走ることができない暗さだった。あと2kmで鏡池。自分のライトを装着する時間も惜しいのでペーサーのモッシーのライトだけで進む。森の向こうが明るくなり、急に水の匂いがして来た。鏡池はもうすぐだ。見覚えのある階段を上がると視界に鏡池がドーンと飛び込んで来た。

Untitled

何とか明るい鏡池にギリギリ間に合った。

3回目の挑戦でようやく見ることができた。雲で隠れて少し残念だが、水面に水墨画のように映る戸隠連峰の景色を見ることができた。今回の目標を1つ達成。写真をとった後、直ぐ近くの7Aにピットイン。このエイドにあったリンゴがとにかく美味しかった。ライトを装着して8Aへ。日は暮れて完全にナイトランとなった。モッシーはあまりナイトランの経験が無いらしく、妙にワクワクしていたようだった。ちょうど7Aで区切り良くナイトランとなり、また新たな気持ちで別のレースが始まった感がした。ゴールまであと33km。


■7A[87.0km]~8A[92.3km]第3関門

目標も達成し、もうあとはゆっくりでいいかな…という気持ちもあったが、レースはまた来年出られるとは限らない。そしてトレイルレースはどんな大会であってもまた開催されるとは限らない。目標の16時間30分を切れるかどうか?行けそうで行けないギリギリな時間である事は間違いなかった。

「やっておくなら今しかない!」

しかし、目下の目標は…

「蕎麦!蕎麦!」

8Aで食べられる蕎麦を楽しみにしてここまで来たのだ。モッシーとお蕎麦はおかわりできるよ等と呑気な話をしながら、そうこうしている間に8A(92.3km)に到着。

ここが食事が出る最後の大きなエイドになる。今回もエイドの蕎麦はもちろん美味しかったが、巨峰ぶどうも出されていて、またそれが美味しくて…何個も食べてしまった。そして、タクさんとタッテーノが続けて8Aに到着。タッテーノは手にはちゃっかりと巨峰を1房抱えていた。あと18kmでゴールするのに何でそんなに大量に?!(…この謎は後に明らかとなる。)

8Aからの出発時間は19時台だったと思う。残り18kmで標高1,917メートルの瑪瑙山をまるまる1つ越える。目標時間は未だに黄色信号状態。蕎麦を2杯食べ、水を補給し、モッシーとラスボスの瑪瑙山に向かった。


■8A~GOAL[110km]飯綱高原ハイランドホール

周囲は真っ暗でライトの先に見えるモッシーの足元を見ながら進む。時々広いトレイルになってモッシーと並走するような状態になると、とたんに疲れがドーンと襲ってくる。ソロで走っていると予想以上に脳を使っている事を体感できる。あの甘いジェルの半分は体ではなく脳に消費されているのではないかと思える程だった。人に付いて行くだけというのはこんなに楽だったのかと、特にナイトランでそのペーサー効果がわかった。

90km越えてさらにこの登りか!5km越えるこの瑪瑙山の登りは登っても登っても頂上が見える気配がしない。会話する余裕は無く、1歩進む毎に「ウ―ッ」「ア"-ッ」と苦しさを紛らわせる、もう止めたいという主張も混ざった声を上げていたが、モッシーはそれに構わず黙々とリードして登っていく。自分ひとりなら確実に速度を落とすか、止まっていたと思うが、ペーサーをつけたのはそうしない為だと言い聞かせて、吐きたくなるほど頑張って着いて行った。甘やかすか、無視するか、この登りはペーサーの力の加減のセンスが試される場面だ。

ようやく木々が無い稜線に出る。頂上まであと少し。しかし、この日は無風で霧が肌にベットリとまとわり着き暑くなった身体が一向に冷えない。無風でシーンと静まり返えった山頂を踏む。あとは斜面を下って1km程登り返せば登りは終わる。

P1060089
(最後の登りに置かれた100km看板)

100km看板を通過。残り10km。ここからは約2kmの下りと約7kmの平らな林道となる。この2kmの下りは道が広く元気が残っていたら楽しく下れるのだが、今はそんな余裕は無い。淡々と下り、林道入口の水補給だけのエイドであと7kmのゴールまでの水を補給。エイドのボランティアスタッフに、

「今で78位くらい」

と告げられてそんなに前にいるとわかりびっくりした。体感でそんなに抜いた記憶が無いからだ。

「今回は暑くて、第2関門で150人くらいリタイヤしているらしい」

抜く前にドロップした人がいたので今の順位なのだと理解した。

熱中症で制限時間ギリギリでのゴールとなった5月の奥久慈50K。その後の大会となる今回の信越五岳でもまた熱中症で調子が悪かったり、リタイアをしたら。「あいつ、毎回熱中症を理由にしてんじゃね?」みたいに言われるのが嫌でここまで意地で頑張って来た。苦しんでいたのは自分だけじゃなかったのだとわかり、少し安心をしたが、命にかかわる問題なので、続けるのも止めるのもその人にしかわからない体調と葛藤がある。110kmという距離にエントリーするのは生半可な気持ちではエントリーできない。もちろんみんな完走したいからエントリーしたのだ。どちらを選択しても苦渋の選択だ。良い時は書いていて気持ちいいのだが、悪い時もやはり書かなければならない。。。ブロガーの辛さである。

時計を見ると20時30分くらい。残り7kmを走りきればおそらく16時間30分に間にあう。

「残りは最後まで走りきろう!」

モッシーと気合を入れて最後の7kmの林道を走りだした。キロ6分半くらいのペースで進んでいた。しばらく走ると前後にランナーの気配が無い区間が長く続いた。

ゴールまであと2km。あと10数分で到着するだろう。もう走りたくないという気持ちとまだトレイルに残っていたいという気持ちが入り混じるトレイルとゴールの間の感傷エリアに入っていた。大会でしか存在し得ないこのエリアが一番好きな場所だ。

前半に熱中症で諦めそうになったが何とかここまで来た。瑪瑙山は吐きそうになるまでペーサーに喰らいついた。全力でやり切った感があったので、もう順位とか時間は関係無かった。トレイルの先にオレンジ色に光るFINISH会場の光が見えてきて、2人で「ウォーッ!」と何度も喜びの雄たけびを上げながら走った。チームRODのメンバーも、iPhone⇒Runmeter⇒Dailymileの更新状況で目標タイムでゴールまで来た事はわかってくれているはずだ。


何となく聞き覚えのある声の女性のMCに迎えられ、

16時間25分。

煌々と光るFINISHゲートをくぐった。

P1060092P1060091

後編終わり。

(次回:まとめ編)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年9月23日 (日)

信越五岳トレイルランニングレース2012 (前編)

今年で4回目を迎えた信越五岳トレイルランニングレース2012に参加して来ました。

2009年の第1回目から参加していて(2010年はDNS)2011年大会である程度やりきった感があったし、今年は応援か誰かのペーサーでもやるか、などと少し引いたスタンスでいたのだが、エントリー時期になった時にやっぱり出たいという気持ちが高まり、また今年もエントリーしてしまった。

そして出るなら今まで体験しなかったこのレースの特徴である「ペーサー」を付けて走ってみたくなり、トレイルラン仲間のモッシーにペーサーをお願いした。ペーサーとは並走して走ってくれるパートナーで、この大会では66km地点の第2関門5Aからゴールまでペーサーと走れるシステムとなっている(さらに、8Aの第3関門でもペーサーを交代できる)。

レースを前に漠然と目標を立てたことは、

・自分のパフォーマンスアップで約30分短縮。
・エイドの滞在時間を短くして約30分短縮。
・ペーサー効果で約30分短縮。

前回より1時間15~30分時間短縮をしてゴールする、という目標を立てた。

<計画表>ペーサーと行動計画を共有する為に今回はこのような表を作成した。
Keikaku_4
(クリックで拡大)

この目標の軸になったのが、明るい「鏡池」を見たかったことだった。明るい時間帯に行けば、名前のごとく、池の鏡面に映り込む美しい戸隠連峰が見えるのだ。明るい鏡池(7A)を通過するには、日没の18時前後に通過しなければならない。そこから逆算すると、5Aに到着が15時前後。そして、このペースで進行できれば、到着時間が16時間30分程度となり、前回より調度1時間15分早い時間でのゴールとなる。

はたして、計画は上手く行くのだろうか?


[ギア]
パック:UltlAspire/Revolution
予備ボトル:ULTIMATE DIRECTION/アルティメイト ディレクション 20 OZ BOTTLE
ライト:Petzl / MYO XP


[ウェア]
ヘッド:Arcteryxx/ARC'TERYX / ニュートロバイザー
シャツ:Patagonia /エアフロースリーブレス
アーム:MHW / SUPER POWER ARM WARMER
ショーツ:Patagonia /Strider Shorts (3inch)
カーフガード:c3fit /パフォーマンスゲイター
ソックス:DRYMAX / Run Hyper Thin Mini Crew
ウィンドジャケット:アクシーズクイン/クナド

[シューズ]
シューズ:HOKA ONE ONE / Stinson B EVO

今回この大会を意識して用意したのは、エイドの多いこの大会ではボトルだけで充分と判断し、UltrAspireのRevolution。ハイドレーションではなく、背中にボトルを1本。胸に予備ボトルが1本させる。その他はHOKAのStinson EVOは110kmのこのロングの大会では最適と判断した。その他ウェアは暑さを想定したものだ。

<MAP>
今回は前半の4Aまで。
Map01
(クリックで拡大)


<前日>
急な仕事のトラブルで、昨年と同じく夜に現地インとなった。バスをキャンセルして新幹線で向かった。昨年も同じような展開で殆ど寝られなかったが、今年は若干早く着いて3時間くらいは寝られた。


<START>
■START(レストランハイジ)→1A[18.5km]斑尾山菅川登山口

Untitled
(ゲートの奥に見えるのがレースプロデューサーの石川弘樹さん)

MRHC(Mt.Rokko Hard Core)の面々と今年3月の六甲の合同セッション以来、半年ぶりに再開。それぞれが、これだけトレイルレースに参加していながら、BeyondさんSHMWの店長のタクさんと同じトレイルラン大会で走るのは初となる記念すべき大会となった。
Untitled

start


スタートはゆっくりジョグ。登りは全部歩いた。5kmも走っていると、だいたいその日の身体の調子がわかる。最初に右脚にピリピリ、チクチクという痛みの気配があったので、走りながらフォームを整えて行くとしばらくするとその痛みはどこかに消えてしまった。最近独自に研究している「走りながら調整する術」をようやく会得できてきたように思う。所々でスカイハイのタクさんやnobuさん、アフロさんらと並走しながらお話が出来てリラックスして走ることができた。

しかし、スタートから心拍は安定せず、初めて腕時計を買ってもらった中学生のように頻繁に心拍をチェックしながら走っていた。睡眠不足や疲れがあると心拍にモロに影響する。本当は大会の数日前から休日をとって大会に挑めたら最高なのだが、サラリーマンランナーはそうはいかないし、ここに参加している殆どのランナーがみな多忙な中、出ているのだから条件は同じだろう。

そうこうしている間に1Aに到着。計画通りに水を足して短時間でエイドを出る。最初の山である斑尾山の登りスタート。それなりに標高はある山なのだが、不思議と楽に感じられる山だ。

1A[18.5km]~2A[23.9km]斑尾高原レストランバンフ
斑尾山を難無くクリアして、2Aまでの下りをイーブンペースで淡々と下る。ここも昨年と同じペースで特に問題無くクリア。2Aに到着して直ぐに出るつもりだったが、トイレに寄ったのであまりスピーディーなピットイン/アウトとはならなかった。

Untitled
(手前が野尻湖。右が妙高山。左がこれから向かう黒姫山)


■2A[23.9km]→3A[38.5km]妙高高原兼俣

平坦な湿原のトレイルを抜けて袴岳登りへ。

袴岳も問題無くクリア。ここから長い下りを飛ばさずに淡々と下るが、昨年より若干ペースは早かったと思う。標高が下がるにつれて気温の上昇を肌で感じるようになる。3A手前のアスファルトに出た時の暑さに嫌な予感を感じていた。3Aではなるべく多くの食事をとるようにした。レモンを沢山いただいた。そして苦手な関川へと進んだ。


■3A[38.5km]~4A[51.5km]黒姫高原第2駐車場

昨年は関川は意地でも歩かないという目標を掲げて、それは概ね達成できた。しかし、脚を使いすぎてしまってその後撃沈したので、今回はそのスタンスを緩めて、脚がパンプしてきたら歩きを混ぜて進もうという事にしたが、エイドでかぶった水も5分もたたずに乾くくらい暑い状態で、心拍も直ぐに危険ゾーンに突入するので走りたくても走れない。

そして1kmほど進んだところで背中のボトルを取ろうとしたら、ボトルを滑らせて地面に落下。その衝撃で蓋が開いて中身の水が全部出てしまった。

「キターーーッ!ドラマ始まったなwww」

110kmのレース。このまま何もおこならないわけが無い。この暑い中、水が無いという最悪の事態が起こってしまったが、どこかこの状況を笑っている自分もいた。笑っていられたのは、関川部分のコースの終わりにキャンプ場があり、水道があることを直ぐに思い出していたからだ。

しかし走りだすと暑さで水が100mlも無い状態は辛い…と思っていたら、橋の下に地元の私設エイドがあり、かけ水をしてもらって、ボトルに水を足してもらった。直ぐに最悪の状態から脱出出来た。

スッキリしたとこで走りだすが、照りつける太陽で5分もたたずに頭やウェアは乾いてしまう。またヘロヘロになっていると、スカイハイのタクさんが颯爽と後方から走ってきた。既に先に行かれたと思ったら、暑いので川で水浴びをしていてたらしい。こういう暑い時はちょこちょこ水をかけるより、ザブンと1発水につかった方が良いのは彼のトレイル経験の長さからくるノウハウだろう。

そのままの勢いでタクさんは関川を走っていき、あっという間に視界から見えなくなってしまった。 自分はというとスピードは上がらず、少し走っただけで心拍が危険ゾーンまで上がり、頭がボーっとしてきて、とうとう歩くことしかできなくなってしまった。

この暑さを想定して8月は生涯で最も走りこんだ。それでも走りきることが出来ない自分を情けなく思った。そして視界が朦朧としている中に、見た事がある三角形のロゴのTシャツを着た人影が見えた。なでしこDMJのチエコさん。ボトルから首から背中にかけて一発の水を噴射。さすがトレイルランナーだけに、水をかける場所を良くわかっている。これでかなり回復する。

再び走れるようになり、パワーアップした信越五岳の名物私設エイドが再び出現。これで元気になったのだが、、、関川を越えてトレイルに入ってしばらくすると熱中症の症状がひどくなり、頭痛や吐き気もひどく、もうレースを止めてしまいたいと思うほど具合が悪くなってしまった。今回のレースで最もローな状態になってしまった。

関川も走れなかったし、この先も走れないだろう。目標タイムも達成できそうにない。5Aで待っているペーサーのモッシーになんて言えばいいだろう?「モッシーごめんよ」いろいろな止める言い訳がぐるぐる回っていた。

関川を抜けてトレイルに入るが、これ以上身体が熱くならないように とにかく歩きまくりでランナーにも抜かれまくった。45kmくらいの所に沢があり、どかっと荷物を全部降ろして上半身を沢に突っ込んだ。めちゃくちゃ冷たい自然の水が心地よい。10分くらい冷やしていただろうか。ブルブル震えるくらいとにかく体温を下げまくったら、ようやくキロ7分ペースくらいで走れるようになった。このトレイルは日陰でアップダウンも無くとても走りやすく、ペースを回復させることが出来た。なんとか5Aまでは行けそうな感触を掴んだ。

後編へ続く

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年7月 | トップページ | 2012年11月 »