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2012年9月23日 (日)

信越五岳トレイルランニングレース2012 (前編)

今年で4回目を迎えた信越五岳トレイルランニングレース2012に参加して来ました。

2009年の第1回目から参加していて(2010年はDNS)2011年大会である程度やりきった感があったし、今年は応援か誰かのペーサーでもやるか、などと少し引いたスタンスでいたのだが、エントリー時期になった時にやっぱり出たいという気持ちが高まり、また今年もエントリーしてしまった。

そして出るなら今まで体験しなかったこのレースの特徴である「ペーサー」を付けて走ってみたくなり、トレイルラン仲間のモッシーにペーサーをお願いした。ペーサーとは並走して走ってくれるパートナーで、この大会では66km地点の第2関門5Aからゴールまでペーサーと走れるシステムとなっている(さらに、8Aの第3関門でもペーサーを交代できる)。

レースを前に漠然と目標を立てたことは、

・自分のパフォーマンスアップで約30分短縮。
・エイドの滞在時間を短くして約30分短縮。
・ペーサー効果で約30分短縮。

前回より1時間15~30分時間短縮をしてゴールする、という目標を立てた。

<計画表>ペーサーと行動計画を共有する為に今回はこのような表を作成した。
Keikaku_4
(クリックで拡大)

この目標の軸になったのが、明るい「鏡池」を見たかったことだった。明るい時間帯に行けば、名前のごとく、池の鏡面に映り込む美しい戸隠連峰が見えるのだ。明るい鏡池(7A)を通過するには、日没の18時前後に通過しなければならない。そこから逆算すると、5Aに到着が15時前後。そして、このペースで進行できれば、到着時間が16時間30分程度となり、前回より調度1時間15分早い時間でのゴールとなる。

はたして、計画は上手く行くのだろうか?


[ギア]
パック:UltlAspire/Revolution
予備ボトル:ULTIMATE DIRECTION/アルティメイト ディレクション 20 OZ BOTTLE
ライト:Petzl / MYO XP


[ウェア]
ヘッド:Arcteryxx/ARC'TERYX / ニュートロバイザー
シャツ:Patagonia /エアフロースリーブレス
アーム:MHW / SUPER POWER ARM WARMER
ショーツ:Patagonia /Strider Shorts (3inch)
カーフガード:c3fit /パフォーマンスゲイター
ソックス:DRYMAX / Run Hyper Thin Mini Crew
ウィンドジャケット:アクシーズクイン/クナド

[シューズ]
シューズ:HOKA ONE ONE / Stinson B EVO

今回この大会を意識して用意したのは、エイドの多いこの大会ではボトルだけで充分と判断し、UltrAspireのRevolution。ハイドレーションではなく、背中にボトルを1本。胸に予備ボトルが1本させる。その他はHOKAのStinson EVOは110kmのこのロングの大会では最適と判断した。その他ウェアは暑さを想定したものだ。

<MAP>
今回は前半の4Aまで。
Map01
(クリックで拡大)


<前日>
急な仕事のトラブルで、昨年と同じく夜に現地インとなった。バスをキャンセルして新幹線で向かった。昨年も同じような展開で殆ど寝られなかったが、今年は若干早く着いて3時間くらいは寝られた。


<START>
■START(レストランハイジ)→1A[18.5km]斑尾山菅川登山口

Untitled
(ゲートの奥に見えるのがレースプロデューサーの石川弘樹さん)

MRHC(Mt.Rokko Hard Core)の面々と今年3月の六甲の合同セッション以来、半年ぶりに再開。それぞれが、これだけトレイルレースに参加していながら、BeyondさんSHMWの店長のタクさんと同じトレイルラン大会で走るのは初となる記念すべき大会となった。
Untitled

start


スタートはゆっくりジョグ。登りは全部歩いた。5kmも走っていると、だいたいその日の身体の調子がわかる。最初に右脚にピリピリ、チクチクという痛みの気配があったので、走りながらフォームを整えて行くとしばらくするとその痛みはどこかに消えてしまった。最近独自に研究している「走りながら調整する術」をようやく会得できてきたように思う。所々でスカイハイのタクさんやnobuさん、アフロさんらと並走しながらお話が出来てリラックスして走ることができた。

しかし、スタートから心拍は安定せず、初めて腕時計を買ってもらった中学生のように頻繁に心拍をチェックしながら走っていた。睡眠不足や疲れがあると心拍にモロに影響する。本当は大会の数日前から休日をとって大会に挑めたら最高なのだが、サラリーマンランナーはそうはいかないし、ここに参加している殆どのランナーがみな多忙な中、出ているのだから条件は同じだろう。

そうこうしている間に1Aに到着。計画通りに水を足して短時間でエイドを出る。最初の山である斑尾山の登りスタート。それなりに標高はある山なのだが、不思議と楽に感じられる山だ。

1A[18.5km]~2A[23.9km]斑尾高原レストランバンフ
斑尾山を難無くクリアして、2Aまでの下りをイーブンペースで淡々と下る。ここも昨年と同じペースで特に問題無くクリア。2Aに到着して直ぐに出るつもりだったが、トイレに寄ったのであまりスピーディーなピットイン/アウトとはならなかった。

Untitled
(手前が野尻湖。右が妙高山。左がこれから向かう黒姫山)


■2A[23.9km]→3A[38.5km]妙高高原兼俣

平坦な湿原のトレイルを抜けて袴岳登りへ。

袴岳も問題無くクリア。ここから長い下りを飛ばさずに淡々と下るが、昨年より若干ペースは早かったと思う。標高が下がるにつれて気温の上昇を肌で感じるようになる。3A手前のアスファルトに出た時の暑さに嫌な予感を感じていた。3Aではなるべく多くの食事をとるようにした。レモンを沢山いただいた。そして苦手な関川へと進んだ。


■3A[38.5km]~4A[51.5km]黒姫高原第2駐車場

昨年は関川は意地でも歩かないという目標を掲げて、それは概ね達成できた。しかし、脚を使いすぎてしまってその後撃沈したので、今回はそのスタンスを緩めて、脚がパンプしてきたら歩きを混ぜて進もうという事にしたが、エイドでかぶった水も5分もたたずに乾くくらい暑い状態で、心拍も直ぐに危険ゾーンに突入するので走りたくても走れない。

そして1kmほど進んだところで背中のボトルを取ろうとしたら、ボトルを滑らせて地面に落下。その衝撃で蓋が開いて中身の水が全部出てしまった。

「キターーーッ!ドラマ始まったなwww」

110kmのレース。このまま何もおこならないわけが無い。この暑い中、水が無いという最悪の事態が起こってしまったが、どこかこの状況を笑っている自分もいた。笑っていられたのは、関川部分のコースの終わりにキャンプ場があり、水道があることを直ぐに思い出していたからだ。

しかし走りだすと暑さで水が100mlも無い状態は辛い…と思っていたら、橋の下に地元の私設エイドがあり、かけ水をしてもらって、ボトルに水を足してもらった。直ぐに最悪の状態から脱出出来た。

スッキリしたとこで走りだすが、照りつける太陽で5分もたたずに頭やウェアは乾いてしまう。またヘロヘロになっていると、スカイハイのタクさんが颯爽と後方から走ってきた。既に先に行かれたと思ったら、暑いので川で水浴びをしていてたらしい。こういう暑い時はちょこちょこ水をかけるより、ザブンと1発水につかった方が良いのは彼のトレイル経験の長さからくるノウハウだろう。

そのままの勢いでタクさんは関川を走っていき、あっという間に視界から見えなくなってしまった。 自分はというとスピードは上がらず、少し走っただけで心拍が危険ゾーンまで上がり、頭がボーっとしてきて、とうとう歩くことしかできなくなってしまった。

この暑さを想定して8月は生涯で最も走りこんだ。それでも走りきることが出来ない自分を情けなく思った。そして視界が朦朧としている中に、見た事がある三角形のロゴのTシャツを着た人影が見えた。なでしこDMJのチエコさん。ボトルから首から背中にかけて一発の水を噴射。さすがトレイルランナーだけに、水をかける場所を良くわかっている。これでかなり回復する。

再び走れるようになり、パワーアップした信越五岳の名物私設エイドが再び出現。これで元気になったのだが、、、関川を越えてトレイルに入ってしばらくすると熱中症の症状がひどくなり、頭痛や吐き気もひどく、もうレースを止めてしまいたいと思うほど具合が悪くなってしまった。今回のレースで最もローな状態になってしまった。

関川も走れなかったし、この先も走れないだろう。目標タイムも達成できそうにない。5Aで待っているペーサーのモッシーになんて言えばいいだろう?「モッシーごめんよ」いろいろな止める言い訳がぐるぐる回っていた。

関川を抜けてトレイルに入るが、これ以上身体が熱くならないように とにかく歩きまくりでランナーにも抜かれまくった。45kmくらいの所に沢があり、どかっと荷物を全部降ろして上半身を沢に突っ込んだ。めちゃくちゃ冷たい自然の水が心地よい。10分くらい冷やしていただろうか。ブルブル震えるくらいとにかく体温を下げまくったら、ようやくキロ7分ペースくらいで走れるようになった。このトレイルは日陰でアップダウンも無くとても走りやすく、ペースを回復させることが出来た。なんとか5Aまでは行けそうな感触を掴んだ。

後編へ続く

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