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2011年11月

2011年11月30日 (水)

TABIO/トレイルラン パイルショートソックス

縁があり発売前にモニターとしてサンプルをいただきまして、実戦投入しました。写真は使ったソックスを写してもアレなので…webカタログ写真です。

TABIO/トレイルランパイルショートソックス
Tabio_2


信越五岳110kmでスタートからゴールまでシューズ交換も無しで履き続けました。当日は雨では無かったものの、台風後の影響でぬかるみや水たまりに足を突っ込んで濡れてしまう場面が何度かありましたが、ソックスが少し濡れたかな?と思っているといつの間にか水分が拡散して蒸れを感じる事無く常にサラッとしていました。自分はへん平足なのですが、アーチサポートも良く、アーチの沈み込みが軽減されたのか?終了後はいつもより足の疲労が深くなかったです。生地が厚手なので、これからの冬場の低山でのトレイルランやハイキングにはちょうど良いと思います。ショート丈なのでカーフガードやロングスパッツと併せるとより良いでしょう。その前の8月の奥秩父縦走でも下界30度を越える中で汗だくで履いていました。それでも蒸れずに履けたのですが、春夏は熱のこもらない5本指タイプがより良いと思います。

これまでトレイルラン向けソックスはいろいろ履いてきましたが、今のところ一番気に入っているソックスです。1点要望を言えば、サイズ展開がMサイズ25.0~27.0cmまでしかない事。同社のロードラン用のソックスはLサイズまであるのに、なぜトレイル版はMまでなのか?是非Lサイズを出して欲しいです。

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2011年11月29日 (火)

第31回エコシティつくばマラソン

一昨年は悪天候。今年は震災の影響で板橋シティマラソンが中止となり、今回のつくばマラソンが2年越しでの初のフルマラソンデビューとなった。まさか自分がフルマラソンを走るとは3年前までは夢にも思ってもいなかったのだが(むしろ出たくないと思っていた)、なぜかゼッケンをつけて袖なしのランニングシャツを着てスタートラインに立っているのだから不思議なものだ。

大会に向けてこれといって特別な練習はできなかったが、最低でも安田美沙子(3時間49分)は越えなければと思い挑んだ。

「軽快な前半」

ゴールラインを踏めたのがスタートして3分後。心拍計を見ると上がり過ぎていたので、2km地点で一回ペースを落とす。その後スタート5kmを過ぎてからは、身体が走りに慣れてきて堅調に5分前後ペースをキープしながら、時折キロ4分45秒ペースで進んでいた。決して無理して飛ばしていたわけでは無かった。

5kmに1回くらいのペースでジェルを一口消費。20km地点までは順調すぎるくらいに進んでいて、折り返しで1時間43分。このペースなら3.5を超えてラストスパートすれば3.2もイケるじゃないか?と夢を見始めていた。

しかし、ジェルは折り返し21km地点で無くなってしまい、それが起点になったのかはわからないが、身体に異変を感じ始めた。

「フルマラソンの洗礼」

ジェルが切れて折り返し地点を通過。徐々にペースが落ち始める。給水所でスポーツドリンクを飲んで若干持ち直すも、これまでキロ5分前後のペースで進んでいたのが、キロ5分15秒~30秒くらいにまで落ちてしまった。給水所を見つけてはスポーツドリンクを飲みを繰り返すが、給水所で止まる毎に元のペースに戻すまでのパワーが必要となり、逆にそれでどんどんペースが落ちて行くのがわかった。

さらに落ち込みが加速していくので、今度は各エイドであんぱんを鷲づかみして走りながら口に流し込んでいたのだが、時既に遅しの気配を身体で感じていた。

そして、35km地点に到達。ランナーで知識があると思える応援の人達が、

「このままのペースなら3時間半切れます!」

という熱のこもった応援の声があちこちから聞こえてきた。普通ならラストスパートをかける区間なのだけど、その熱い応援と反比例して、ペースは一気に6分台のペースに落ち込む。もうこれ以上のペースで走る事を身体が拒絶している。

これが「35kmの壁」なのか?!

解説⇒■

要約すると、35km地点になるとエネルギー不足になり、走れなくなってしまう現象。
ランニング雑誌を読めばかならず出てくるキーワード。

これまで、71.5km,98km,110kmとロングのトレイルレースを走ってきて、自分には35kmの壁は関係無い。という過信がどこかにあった。しかし、Nathan/Swiftのボトルにジェルを入れて挑んだので、まるっきり油断していたわけではなかった。ちゃんと、予防策はとっていた。

しかし、ジェルの量が足りなかったのは自分のエネルギーの消費量を知らない練習不足によるミスであったし、無いながら身体の中でエネルギーを回すサイクル作りが出来ていなかったという、こちらも練習不足がモロに出てしまった結果だ。

そして、応援の声は37km地点くらいになると明らかに変わって来ていた。

「がんばれー、あと少し」(パチパチ…乾いた拍手)

ここまで良く頑張ったという、なんとも微妙な笑顔での応援に切り替わっていた。サブ3.5の夢は完全に断たれたと思った。

残り3km。とうとうキロ7分ペースにまで落ち込む。立ち止まらないで走るのが精いっぱい。意地でも歩かないという気力だけで進んでいたが、残り1km手前の坂で一瞬歩いてしまった。

最後のトラック競技場に入る。ゴールゲートが見えながらもスパートもかけられず、ASIMOより遅いペース(時速9km/h キロ6分40秒)でトラックを半周し、ゴールゲート通過。

■記録 グロス:3時間36分(ネット:3時間33分)

というわけで、初フルはショッパイ感じのデビューとなった。ショッパイというのは時間では無く、自分をマネージメントできず最後まで満足に走り切れなかったという意味だ。トレイルでも最後に行くにしたがってペースが上がるくらいが理想的な走りだ。タイム的には次の目標が見えるところまで迫れたので全てが悪いレースというわけでは無かった。

今回のつくばでは山仲間が4名参加。みんなとてもがんばり、好成績連発。
ゴール後のビールがとても美味しかった!

Beer


「本当にあった、35kmの壁」

そして、家に帰り今回の心拍計のデータを見ると、本当に壁のような恐ろしいグラフが表示されていた。

【閲覧注意】これが35kmの壁の正体か?!【クリックすると大きくなります】
Tkbm2011_2
[上が心拍数で、下がVO2 max(最大酸素摂取量)]

…あぁ、恐ろしい。トラウマになりそうなグラフ。できればもう向かい合いたくない壁だ。
これを克服できたかどうか?来年1月の大会でまた報告します。

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信越五岳トレイルランニングレース110km (3)

スイマセン…1カ月空いてしまいました。とはいえ、いまだに空気や匂いまでハッキリと記憶に残っている素晴らしい体験でした。今回でゴールになります。

Sfmt8a

【6A 81km地点】
古池を過ぎてから日は完全に落ち、ライトが無いと進めないナイトランモードになる。ロードを少し走り、6A(81km)に到着。

6Aに家族の姿は無く、携帯の電波も掴らずはたしてどこにいったのだろうか?わからないが、とりあえずエイドでの補給を優先した。

この道路沿いにある地味な6Aのエイドが何故か信越五岳の中でも一番好きなエイドだ。一昨年の女子優勝争いをハラハラしながら見たのもこのエイドで思い出深いエイドという事もある。このエイドで差し出された俵にぎりはランナーの事を考えて小ぶりで食べやすくてなっていて何個も食べてしまい、お腹がいっぱい。ここでも少し長居をしてしまったが、十分に腹を満たして7Aに向かった。

7Aまでは道路や遊歩道を入ったり、出たり。平坦で走りやすい。途中、道路に出た時に暗闇でUTMB土産のカウベルの音がして、家族が応援している事が良く分かった。暗く寒い中、誰が来たのかまったくわからないが、ヘッドライトを点灯した選手が来たら誰でも大声で応援している様子に感動し、そして何としてもゴールしようと思った。

戸隠神社の奥社の参道を通過。最近のパワースポットブームで注目を浴びる観光地となっている。そんなわざわざ観光で訪れる場所を地元協力の上、神聖なる場所を正々堂々走れるのだから、それだけでもこの大会はとても価値が高い大会だと思う。

【7A 87km地点】
パワースポットの奥社を抜け、パワーを充電して真っ暗な鏡池に辿り着く。次回は明るいうちに来るぞ、と新たな目標を設定して、鏡池のそばにある7A(87km)へ到着。ここでsasashinさんに会う。sasashinさんとはトレーニングやUTMB関連のイベント等で会う機会は多いが、実際の大会のコース上で会ったのは今回が初めて。数週間前にモンブランで開催されたTDSでの熱い走りと完走をLive Trailで応援していたので、実際に対面するのが何かフワフワした妙な感じだった。ゴールでの再会を約束して、6Aエイドで食べ過ぎてしまったので、この7Aエイドはコーラを1杯飲んですぐに走りだした。

【8A 92.3km地点】
戸隠神社中社の迫力のある杉並木の参道を走りぬけると間もなく8A(92km)に到着。ここは第1回大会と場所が変わり、以前よりさらに広い駐車場がエイドになっていた。8Aでは家族が待っていた。エイドでの家族の応援はここが最後となる。ここでようやく憧れのおそばを2年越しで食べられた。をもう1杯おかわりして腹を満たして「ゴールまで行くぞ!」と家族で円陣を組んで気合いを入れ、漆黒の瑪瑙山(めのうさん)へ向かった。最初は応援に慣れておらず逆に心配だったが、最後のエイドでは家族がとても頼もしく思えた。

第1回目からこの8A以降コース変更があり、ここから先は試走でも走った事が無い未知のコースだった。
20分程上り基調の瑪瑙山のトレイルをゆっくり上っていると、気がつかずに抜いたsuuさんから声をかけられる。家族からsuuさんは30分くらい前にいると訊いていたので絶対追いつけないだろうと思っていたので、少し驚いてしまった。しばらく話ながら並走して先に行った。長い上りが続き、あとどれくらいで上りが終わるのか?全くわからない状態で登っていたこともあり、この上りが永遠と続きそうに途方に暮れていた時、後方から再びsuuさんに追いつかれ、そのまま一気に抜かれ、あっという間に見えなくなってしまった。もちろん追いつける脚は残っていない。良き友であり、ライバルのsuuさんとのミクロなバトルがこの漆黒の瑪瑙山で展開していた。

ようやくこのレースの最高地点、瑪瑙山1738mののピークに辿りついた。昼間なら見晴らしの良いであろう木々の無いひらけた下りを駆け下りた。幸い、下りの脚はまだ残っていた。Facebookでコースディレクターの石川弘樹さんが自身でこの下りを駆け下りるムービーをアップしていたのだが、その映像がここかとイメージが重なった。所々凹みがあるが、丁寧に看板が置かれていて暗くても安全に下ることが出来た。

そして再びsuuさんに追いつき先行した。1回下りきり、もう1回上りがあるのだが、最後の上りの脚を殺さないようパワーをセーブしならが上っていたら、100kmの看板。あと10km!そして、案外早くコース最後の頂上を迎えてしまった。コースを知っているか、知らないかはアドバンテージになるのだなと改めて感じた。ここを下り切ればあとは長い林道を抜けてゴールだ。

【~ゴール】
林道に出ると簡易エイドがある。水も残っていたのでスルー。林道は道が広く走りやすい。多くのペーサーをつけたランナーとすれ違った。最後の力を振り絞って林道を調子良く走っていたが、やはりそう簡単にはいかなかった。残り5km地点に来たときにガクッっとペースダウン。先ほど抜いたペーサー付ランナー達に再び抜かれてしまった。もうラストスパートできる脚は終わってしまっていた。林道の木々から光が見えはじめ、ゴールの気配がしてきた。トレイルランをやっていて一番気持ちが良いのがゴールではなく、ゴールとトレイルの間に来た時だ。もう走りたくないという感覚と、もう終わってしまうのかという名残惜しい気持ちの両方が味わえる感傷ポイントだからだろう。
ゴールゲート手前でjunさんから応援をもらう。この時、junさんの順位は知らなかったが、女子2位という素晴らしい成績。そんな限界まで走り切ってのこの元気な応援にまわる姿勢。もう優勝!

そして、ゴールゲートが見えた。ゴール手前で家族を呼んで、約束通り手をつないで念願のゴールを果たした。今回は自分だけではゴール出来なかった、という事をヒシヒシと感じながらのゴールだった。

■ゴール 110km 17時間45分

CIMG2267


【おわりに】
既に定年を迎えつつ、いまだに時々現役で働いている元気な父母だが、さすがに慣れない屋外で17時間近く応援をしていたのだから、疲れた表情からずいぶんハードな体験をさせてしまったなと思わずにはいられなかった。今回家族の応援があってわかったのが、この大会がなぜ朝5時スタートなのか?なぜ110kmという距離なのか?普段は走らない一般の応援者の事を考えるとギリギリの時間と距離設定であるのだと気がついた。

ランナーだけではなく応援者の事まで考え抜かれた上でこの時間と距離の設定。もしこれ以上長い距離の大会だったら?今回家族の応援は最初からやめていたかもしれないし、もし家族の応援が無ければ感動も薄かっただろう。ランナーだけではない、広い視野で開催されている事がわかった。

プロデューサーの石川弘樹さんをはじめ、地元の方々が作り上げた3年目を迎えた信越五岳トレイルランニングレースは、コースや運営含め回を重ねる毎に良くなっていて、この大会の完走を目指して1年がんばるに値する日本トップクオリティの大会と言っても過言ではないだろう。

仕事の都合もあって来年は出られるかわからないが、2年越しで念願の完走を果たせたので、もし出られなかったら今度はペーサーとして出るのも別の視点から見られて面白いかもしれないと思っている。

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