"これは行っておかないとヤバい"
山と道の受注展覧会の案内が来た時、何かザワッとした、これは行かなくては後悔するだろうという直感が働いた。そしてその直感から来る衝動のもと、新しいガレージブランド「山と道」の受注展示会へ出向いた。この自分の直感はいつも当たる。なぜなら、これまで直感で生きてきたから(笑)

(西麻布のアートギャラリーでおこなわれた)
山と道のパックはblogでその存在は以前から知っており、見た目のカッコ良さは写真からわかっていた。また、先日アウトドアギア業界が震撼する程の超軽量かつ安価で某マスプロダクトより優れた熱抵抗値をもった山と道U.L.Pad15s スリーピングパッドを放っただけに、きっとまた"何かやらかしてくれるだろう"という予感が出来るだけの前振りは既にあった。
しかしパックは見た目が良くても、
「背負ってナンボ」
である。
機能や背負い心地はどうなのか?とても興味深々でそれを自身の身体で確かめるべく西麻布のアートギャラリーでおこなわれている受注会へ出向いた。




会場は写真の通り大盛況で順番を待って7kgの実際の装備の入ったパックを背負ってみると…
パックの荷重が腰に立ちまくりで、まるで腰から動力が生まれてどんどん前に進みたくなるような背負い心地。
Xフレームとパッドにより生まれる軽く背中全体にかかるテンションにより、いつまでも背負っていたくなるフィット感。

(この広いサイドポケットは背負ったままでも出し入れできるように間口が広くなっている。体が硬い人でも出し入れは容易だろう)
今までULパックは「軽さ」を免罪符にデザイン性と機能性を省く事を美徳とし、袋にストラップをつけただけの簡素なパックを背負っている事がULの美学とされてきたように思うが、この山と道U.L.FramePack ONEは、これまでULパックが諦めていた背負い心地の追及を諦めず、コンプレッション機能やポケット、アジャスト機能等のこれまでULザックが軽量化のために捨てていたいた機能を捨てず、独自のXフレームや80パターンの狂気のカラーバリエーションなど普通のパックよりもプラスα要素がてんこ盛りにもかかわらず、重さは500gを切る。容量50Lなのに、その辺の容量20Lくらいのトレランパックより軽いのだ。


(サイズ、メインカラー、ポケットのカラー、ジップのカラーまでも選べる)
背負い心地、機能、デザイン性、遊び心…デビュー作でいきなりこのハイクオリティ。
ガレージメーカーだからこそできる自分の武器(強み)が何なのか?を考え尽くされた上で放たれた破壊力のあるプロダクト(策略)であった。(開発コンセプトは必見⇒■)
…直感は的中だった。
このプロダクトを音楽シーンに例えると、Ultra Lightムーブメントがパンクだとしたら、その後のUL系ガレージメーカーの登場がニューウェイブで、この山と道はこれまでのパックの美味しい所をかき集めて、切り刻み、軽い素材へ変換して再構築し、新しいものへ昇華した感じは、まるでサンプリングやシンセサイザーが出来たからこそ生まれたHIPHOPやエレクトロミュージックのようだ。

(山と道の懐刀的存在のサコッシュ。カラーバリエは121種!。詳しくはこちらで⇒■)
自分がもしマスプロダクトパックのデザイナーだったら、突然スコーン!と足払いを食らって1本を取られ茫然とスコアボードを見つめるオリンピックの柔道選手のような衝撃を受けた事だろう。作っていなくても背中からウロコが落ちる程の衝撃を受けたのだから。


(自分が気にいっている機能の一つ。ポケットの下部にあるホールにショックコードを通してコンプレッションのバリエーションが可能となっている。)
ここ2,3年で日本からいくつかのガレージメーカーやショップ発のギアが生まれた。
LOCUSGEARのシェルター、HikersDepotのトップキルト、SHMWのダウンシュラフ、T's Stoveのアルコールバーナー、そして山と道のパックと、スリーピングマット。
世界最軽量で高性能でしかもデザイン的にカッコ良く、良心価格のULギアがわざわざ海外から輸入しないで、国内の宅配便で手に入る時代になった。
僕らが、山と道という日本語のロゴがついたこのパックと、Made in Japanのギアを背負って旅をして、blogやFacebookで発信すればきっと世界から羨ましがられる日本発のULムーブメントになるだろう。

比較的新しめと思われているグラナイトギアは今年で25周年だそう。パタゴニアやモンベルだって最初はどこのブランドもガレージメーカーからのスタートだった。先に挙げた国内各ガレージメーカーも今後実際にユーザーのフィードバックが蓄積していけばメジャーデビューする日はそう遠くないと思っている。
今回の受注会に行けなかった方は、2011年7月18日(祝)に丹沢の山小屋で今期の最後の受注会がおこなわれる。山小屋でやるというこの面白い企画に、ハイキングやトレイルランがてら、訪れてみてはいかがだろうか?
詳細はこちら⇒■
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