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2009年9月 6日 (日)

UTMB(CCC)レポート① START~Arnuva(26km)

2009年8月28日金曜日

シャモニーのホテルにて朝5時に起床。
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とうとうこの日の朝がやってきたか。

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10時スタートのCCCのスタートラインに立つ為、
シャモニーから出る大会専用のバスでイタリアのクールマイヨールへ移動。

[memo]
バスは選手だけではなく、応援の人も乗ることができるが、
エントリー時に、応援の人分のチケットが必要か?きかれるので、
もし応援がいるならチケットを入手しておくと良い。
選手は無料だが、応援の人は有料になる。

モンブランの地下を貫く、Tunnel Du Mont Blanc‎
真っ直ぐすぎるトンネルを見つめていると、ヒッチコックの「めまい」のように、
カメラを引きながらズームするような錯覚を感じ、本当に眩暈がしてきて前方を直視できない。

30分ほどでトンネルを抜け、イタリアのクールマイヨール(標高1190m)に到着する。
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バスの駐車場から本日最初に越える黒い塊の頂、REFUGE BURTONE(1989m)が見える。
CCCは序盤からいきなりあの頂まで一気に登るコースとなっている。(UTMBは別ルート)
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EIDERのパックをさり気なく背負う女性ランナー。カッコいい。

朝の会場付近。
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まだ交通規制がっかかっていない。

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陽が昇りはじめ、会場にはあっという間にCCC参加者と応援の人が続々と集まりはじめる。

あと5分ほどでスタート。
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盛り上げる司会のMCと、あのUTMBのテーマ曲が大音量で流れ、会場は大盛り上がり。
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本当にスタートラインに立っているんだなーと感無量。
「武者震い」ってしたことなかったけど、今回はこれが武者震いか、というものを感じた。
日本の大会も、プォー(たまにパフッと不発)っていうアレだけじゃなくて、
もっと盛り上げる演出方法を工夫・検討してほしい。

CCCに出ようと思ってからここまで来るのに準備期間は昨年の11月くらいから開始。
準備といえば、オンラインで申し込むのと、健康診断書を送ったり必要書類を送ること、
装備を買いそろえること、そして、トレーニングをすることなんだけど、それよりも、
本当に行けるんだろうか?走れるんだろうか?そんな事を毎日考える不安と葛藤の日々。
その重い気持ちから解放された開放感があったすぐ後に、今度は今まで見たこともない
トレイルへの期待感や恐怖感を感じ、背筋がゾクゾクとしたのだろう。

もっと前から準備していたsuuさんは、きっと誰よりも感動に浸り中。
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あんさんは…既に感極まり中。Junさんはいつもの元気な笑顔。
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午前10時00分。みんなのCCCがスタート!はたしてどんなドラマが待っているのだろうか?
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列が徐々に前に動き出した。

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コースMAP⇒■
標高図⇒■


スタートして間もなく折り返すと、クールマイヨールのメインストリートを走り抜ける。
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応援の人たちのカウベルが鳴り響き、まるで牛追い状態(笑)

と、綺麗な景色の下で…。
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開始10分も経ってないのに、放尿する人多数。君たち、開始前にトイレくらい行っとけ!

…て、写真は撮れないけど、お尻というか…丸出しで放尿中の女性もあちこちで見かける(!)
こっちの女性はタフだね。

[memo]
各エイドにはトイレがあるので心配ありません。
また、クールマイヨールの朝オープンのcafeでもトイレが借りられます。

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最初の町はずれ。
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地元の応援の人たち。
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"Allez!"(行けー!)という声援があちこちから聞こえる。

しばらくロードを走り、トレイルに入るところで写真を撮っていると、
ボランティアの人から肩をたたかれ、あれがモンブランだから、あっちを撮れと教えてくれた。
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モンブランはまだ雲に隠れ中。
フランス側から見るモンブランは優しいイメージだが、イタリア側から見るモンブランは
険しい、と鏑木選手が言っていたが本当だった。

今回はランナーのファッションチェック、ギアチェックも撮影の目的であり、楽しみだった。
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Quechuaのパックに、BV SPORTSのBOOSTER(ふくらはぎサポート)。
ショートかハーフのスパッツ。そして、ハイドレーションはフロントボトル。
これが良く見かけるこちらのトレイルランナーのスタイルだった。
マイカップの装着方法は各自の工夫がされていて面白い。

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日本のようにロングスパッツの上に短パンを重ね着するスタイルは見かけない。
スパッツだけか、短パンだけのどちらか一方だけ。
そもそもメーカーは重ね着されるように作っていないのだから、
そういう着こなしをショップや雑誌が勧めるのは良いのだろうか?
日本にいて思っていた疑問がハッキリした。

フロントボトルのスタイルが多いのは、10km毎にエイドステーションがあるので、
入れ替えが楽だからだろう。加重も前後に分散できたり、水の残量が確認しやすい、
水が余っていたら不要分は捨てて軽量化するなどもしやすいなどメリットが多い。
最大のデメリットは走るとジャボジャボと音がしてうるさいということだろうか。

雲が流れモンブランが徐々に見えてきた。
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モンブランは、10分もすると景色が変わると小野さん(日本人最多UTMB出場者)が
言っていた。何度見ていても飽きない。

前半はずっとノロノロ、渋滞状態。広い場所だから渋滞は無いのかと思っていたが、
後方に位置すると渋滞に巻き込まれる。
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とはいえ、止まることはなくノロノロと進んでいる状態。

これが最初のエイドまで続く。ずっと登りなので仕方ない。
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最初のエイド、REFUGE BURTONE(12km地点 標高1989m)に到着。
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エイドではコーラも出る。(わかってるね!)
最初のエイドは渋滞緩和もあってか、使い捨てコップが用意されていた。
中盤からは使い捨てコップは無く、レギュレーションにあるマイ・カップを使う必要がある。

エイドで小休止するも、まだ先に越えなければならない頂がある。
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先に見えるのが、今回コース上で最も標高の高い標高2558mのTETE DE LA TRONCHE。
山頂の先まで小さい人影が見える。


TETE DE LA TRONCHE山頂に到達すると、丁度モンブランにかかっていた雲が晴れる。
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記念撮影。

そして、コース進行方向へ振り返ると緩やかなアップダウンで長い稜線が広がる。
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この稜線を走れるのかー!とモチベーションがグっとアップ。

素敵な稜線はあっという間に終わり、下りになる。
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最初の長い下りになると、ペースがガタッと落ちる。
こっちのランナーは下りが遅い。恐る恐る下る感じだ。
日本のトレイルランナーのように素早い足さばきでリズムよく駆け下る人は
中位レベルにならないと見かけない。(現在は約1800人中、1400位くらいの後方)
日本のトレイルランナーの下りはレベルが高いかもしれない。

谷にたくさんのカウベルが鳴り響き、エイドや応援がいるのかと思ったら…
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放牧された牛だった。
前方に見えるのが雲に隠れているが、アルプス三大北壁の一つ、
グランド・ジョラス(Grandes jorasses)標高4028m(と思われる)。
富士山より高い山の崖面が目前にある光景は圧巻。
アルプス三大北壁冬期単独登攀のクライマーといえば、長谷川恒夫。
ここを登ったのかーとため息しか出ない。

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美しい高山植物も所々にあったが、それを撮る余裕は無かった。
これは撮った唯一の写真。

2つ目のエイドREFUGE BONATTI(22km地点 標高2020m)に到着。
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通過のチェックを受ける。この端末からwebのLIVE TRAILへ反映される。
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ここではドリンクだけではなく、ヌードルが用意されていた。
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実は、予想以上に行動時間がかかりすぎて手持ちの行動食が少なくなっていて、
長い列に並ぶ時間がもったいないが、並ぶことにした。
めちゃめちゃ塩っぱいスープとヌードルを腹に入れた。
塩分がとれて良いが、美味い…とは言えない。

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グランド・ジョラスを横目に緩いアップダウンのトレイルが続く。
この区間のエイドの間隔は短く、先のエイドから4km程で大エイドのREFUGE BONATTIに到着する。

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徐々に高度を下げていき、下りきると最初の大エイドであり第一関門のArnuva(26km地点 標高1769m)に到着。
エイドは野戦病院のようにごったがえした状態で、大混雑の中、水を補給し、ようやく食事にありつく。
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ここの関門の時間制限は17時。自分は15時30分くらいの到着なので、
その先を考えると余裕の無い、少し焦るペースだ。時間制限は案外厳しい。

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果物系はオレンジ、バナナ、レモン。

お菓子系は、クッキー、チョコ、ドライフルーツ、パウンドケーキ、SUPER Uのチョコバー。

ご飯系はチーズ、サラミ、パン、スープとヌードル(塩っぱい)。

飲み物は、スポーツドリンク、コーラ、コーヒー、水。

が各エイド共通の主なメニュー。
バナナが品切れのエイドもあり、一番人気があったように思う。

ここでしっかりと栄養を補給して、次の関門La Fouly(40km地点)を目指す。

今回のレポートの区間↓
Map01


まだまだ増加中ですが、上記の大きな写真はこちら⇒■

まだ26km地点。次回へ続く…

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コメント

凄い量の写真を撮っていたんですね。
凄く奇麗です。
一つ一つのシーンが甦ります。

スタートでは、もうこの場に立てた事だけで胸がいっぱいになってしまいました。
不覚にも激写されていたとは・・・

投稿: あんきも | 2009年9月 6日 (日) 18時19分

>あんさん
不許可掲載スイマセン。
写真1枚ですべてが伝わる良い写真だったので
使わせてもらいました。
めったに来れないので、明るいうちは写真撮りまくってました。
これでももっと撮りたいのを抑え気味でしたが。

投稿: 夜明けのランブラー | 2009年9月 7日 (月) 00時29分

あのグランドジョラスは圧巻ですね。

それにしても、風景にストックを入れるんではなくって(お気持ちはよ~く分かりますが・・^^;)、ランブラーさんのセルフポートレートが欲しいです(せっかくなんで;;^^)

トイレ事情(この写真も圧巻!)は先進国と思われたヨーロッパのほうも変わらないようですね。

投稿: silvaplauna | 2009年9月 7日 (月) 12時34分

いやー、本当に惚れ惚れするほど雄大な景色ですねー。
大げさかもしれないけど、もし走ったら人生観変わりそうです。
放牧牛とバックのアルプスの画、かなりビビっときましたー。

投稿: 春山 | 2009年9月 7日 (月) 22時40分

はじめまして。イタリア在住のアキオと申します。いつもブログを拝見させていただいています。僕もこちらでトレランをやっており、近くのローカルレースには出場していますが、いつかモンブランを走りたいと思っています。さて今回の生地でこちらの選手のツールに関して書かれていましたね。僕は形から入る??ランナーなのでそのあたりの事情をすこし。
多くのランナーが背負っていたquequa,ホントあればかり目に付きますが、あれは
ご存知かもしれませんがdecatholonというフランスのアウトドアチェーン店のオリジナルブランドです。このdecatholon、スポーツごとにブランド名を変えており価格帯はかなり手を出しやすい価格なので、大衆型の位置づけかもしれません。
 で、どうしてこれが多いのかというと、他に選択肢が少ないのだと思います。
イタリアで購入できるメーカーといえば、パタゴニア、ノース、ハグロフ、アークテリックスあたりで、日本で実績のあるグレゴリーやネイザン、モントレイル、goliteなど
の商品、見たことがありません。よって単純にみんな知らないというわけです。
 私もグレゴリーを持っていますが、もちろん日本で購入しました。
これは前にすんでいたパリでも同じです。ヨーロッパではイギリスがかろうじて
この手の商品手に入るかもしれません。
とにかく、日本は物がおおいですね。エネルギージェルなんかもこちらでは2,3種類
しかありませんし、アミノバイタルのようなものも存在しません。
日本に帰国時にお邪魔するアウトドア用品店なんて、ほんといろいろあって興奮
しますからね。。。  長くなりました・またレポート楽しみにしています。

投稿: アキオ | 2009年9月 8日 (火) 00時47分

いやーこの景色はいつか出なきゃ。
UTMB目指そう(笑)

写真を拝見すると、ストック利用者多いですね~。

投稿: もりもり | 2009年9月 8日 (火) 12時38分

す、すご過ぎますね~!!
こんな景色の中を走れるんですか?
いい写真ありがとうございます。

特ににあんさんの写真がえがったっす(笑)

投稿: さんぽ | 2009年9月 8日 (火) 17時50分

いやぁ、素晴らしいですね。ストックの記念写真もかっこいい!
しかし、僕も出たくなりましたよ。いつ行けるかわかりませんが、いつかは必ずと思わせるレースですね。続編も期待しています。

投稿: マカニ・トモ | 2009年9月 8日 (火) 23時45分

>silvaplaunaさん
グランドジョラスと聞いて自分はピンとこなかったんですが、
山ヤさんは反応してしまうのですね。
そういう人が見ると、ここの聳え立つ岩肌は鳥肌ものでしょう。
しゃしんはあんきもさんに激写されていたのを後で載せておきます(笑)

>春山さん
ハイジの風景みたいだなーという所があちこちに出てきます。
この凄い自然の中を走り切ると、自信がつきますよ。
つまり人生も変わるでしょう。走ったあの人に訊いてみてください。

投稿: 夜明けのランブラー | 2009年9月 9日 (水) 00時21分

>アキオさん
はじめまして。
シャモニーではケシュア(と発音するらしいですね)は逆に見ず、
RaidLight,Salomon,TNHがほとんどでした。
それなのにケシュアばかり見かけるので、この人たちは
何人なんだろう?と不思議に思ってました。疑問が晴れました。
ありがとうございます。
シャモニーで最大のショップ、スネルスポーツにグレゴリーが
ひっそり置かれてました。それから、大会に合わせて広場に
各メーカーのショップがオープンしますが、そこではグレゴリー
以外は日本と同じ感覚の品揃えで手に入ります。
ジェルもたくさんあり、試食できます。
出場する際は手ぶらで来ても大丈夫ですよ。

>もりもりさん
昨年のおんたけ完走しているから、今年のハセツネを完走すれば
来年のUTMB出場ポイントは揃うはず。何度も書いてますが、
UTMBは走りより山が得意な人向きだと思います。

投稿: 夜明けのランブラー | 2009年9月 9日 (水) 00時34分

>さんぽさん
不許可で掲載してよかったです(笑)
写真1枚で感動が伝わって来たかと思います。

>マカニさん
UTMB(166km),CCC(98km),TDS(105km)の他に
3人チームでゴールを目指す、PTL(244km/60h以内)というのが
あり、小野さん情報だとこれが来年350kmに拡張されるそうです。
出場するにはチーム内にUTMB完走者が2名必要だそうですが、
マカニさんのTJAR仲間と目指してみてはいかがでしょうか?
男女混合もOKです。まだ写真で紹介はしていませんでしたが、
この3人チームのゴールは感動的ですよ。

投稿: 夜明けのランブラー | 2009年9月 9日 (水) 00時44分

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