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2008年7月 1日 (火)

志賀野反トレイルレース…滑った、転んだ、凹んだ。

志賀野反トレイルレース大会当日の朝、泊まったキャンプ場では朝から大騒ぎ。

みんなの食料を何者かに奪われるというアクシデント発生。
テントの外に取られたものが笹薮の中まで転々と続いている。
どうやら獣に食料を奪われたらしい。

K君は今回のレースの行動食を9割ほど奪われてしまった。
T君は朝食のパンを奪われてしまった。
誰かの巨大なパックは外に引きずり出されていた。

みんなが寝ている場所に静かにテントに入り込み、
巧妙に食事を奪っていった獣とはいったい何者なんだろう?
(その犯人はこの文最後で明らかに)

あいにくの天候に加え、食料まで奪われるという
テンションが下がる事件から大会の朝が始まった。

しかし、そんな犯人探しをしている暇は無い。
朝6時スタートなので、早々に準備をしてキャンプサイトを後にスタート会場に向かう。
会場にはトレラン装備で固めたランナーが続々と集結。
P6290021_s
(今回の写真は全て仲間からの提供物)

昨日からの雨100%予報。
しかも大雨注意報だし、標高2000mがメインのコースだし、
もしかしたら中止だろうな・・・と思っていたら、40km→25kmに変更され決行。
これくらいの天候では中止しないらしい。

スタート位置は各自の走行レベルで決められる。
P6290023_s

自分は、

フルマラソン→完走ナシ
ハセツネ→完走ナシ
丹沢12時間→完走ナシ

で、LEVEL5。
一番後方からのスタートだ。
スタート地点に並ぶと、雨足はさらに強くなる。
P6290027_s


前半のスキー場は草も豊富でとても走りやすい。
軽やかにジョギングをしている感覚で走れた。
が、これはホンの一部に過ぎなかった。
P6290029_s

前半の登りは、良くある雨天のコンディションだった。
まだ、足音は浅い水溜りを弾くピシャピシャという程度。

最初の給水場以降から雨足はさらに強くなり、
そこからコンディションが段々悪くなっていく。

道は川となり、もはやトレイルランというよりは沢登りに近い状態となった。
足音はいつのまにか、トップントップンという音になっていた。
P6290041_s
(これは川では無く、道です。)

その時の状況を一番上手く捉えている1枚がmoderateさんのblog
(この写真と丁度同じところのようですね。)

こんな水溜りが何度も何度も現れる。
そして、深さが足を入れてみないとわからないので、
いきなり腿まではまる場合もある。
コース上全部がトラップのような状態だ。

そして、さらにやっかいなのが上りと下り道。
上りと下りは融けたチョコレート状の泥がドロドロと融けて流れていく。

滑らないように下るために、全神経を集中してその1歩に託す。
その足が滑るか?滑らないか?一か八かの賭けが1歩1歩毎に訪れる。
少しでも油断したらスリップ。でも、集中していてもスリップ。
この神経の使い方が今回の疲労感のほとんどだったと言ってもいいだろう。

2000mの稜線で雨風に吹かれても寒さを感じる事は無かったが、
何度と無く現れる雪渓の融けた水溜りの冷めたさで足が固まり、
靴の中も泥だらけで鉄下駄を履いたように足が重くなる状態で
中盤で完全に足が止まった。
P6290036_s_2

40km分のカーボショッツとパワーバージェルを用意していたので、
26kmに変更されて、量には余裕はあるので、多めに食べまくるが、
いつもなら5~10分ほどで効果を体感できるのだが、
なかなかパワーが沸いて来ない。

寒さ、標高、元々の体力不足、いろいろな条件が重なっているのだろうが、
先日の説明会で鏑木選手が話していた標高の影響の件は、
今思えばこの事だったのかもしれない。

しかし、標高は誰もが同じ条件下だ。
それを跳ね返せるだけの体力が自分にはまだ無い、というだけのことだ。

パワーが回復するまで、気持ちを切り替えて歩いて行くことにしたが、
体が温まり回復したと思うと、何度と訪れる冷たい雪渓の水溜りで
再び足が冷え、再びテンションが下がる・・・(その繰り返し)。

ようやく体力の回復を見出したのが、大高山を越えた20kmを過ぎたあたり。
P6290042_s1
大高山を過ぎると走りやすいコースが出現。楽しかったのは野反湖手前の
カモシカ平くらい。
ここから徐々に走れるようになってきたところでゴール。

トータル7時間程かかってしまった。
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(雨量による道路封鎖が懸念され、閉会式も中止。早く帰れと勧告され、ゴールの余韻を味わえないままここを去る)

本当は25km地点の第一関門(今回はそこがゴールとなったわけだが)の
制限時間7時間だったが、悪天候ということで9時間まで延長された為、
記録には完走として残ることができたが、本来なら失格の時間だ。

悪天候で言い訳はできる要素は多々あるが、今回は完全に負け。
メンタル面でも、悪天候の状況下を肯定的にとらえ、楽しむという
気持ちの切り替えが出来ず凹んだ。

もし、悪天候でこれがハセツネだったら…?
これの3倍の距離だと思うと、今の気力と体力では完走どころか完歩も難しいだろう。

自分の弱さを実感したレースだったが、
最悪のコンディションを経験したことで、自分に足りないものが
より明確になったし、今後どんな悪条件のレースがあったとしても、
対策しやすくなった、という意味では出て得たものは大きかった。


食逃げの犯人はコイツだっ!

次回は道具について。その前にblogランキングクリック・・・

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コメント

お疲れ様でした。
私も、リタイヤでしたが良い経験が出来ました。

ここまでの雨だと、レイヤリングが逆に難しいですね。

・フラッドラッシュスキンメッシュノースリーブ
・半袖(patagoniaエアリアスT)
・ウィンドシェル(patagoniaナイントレイルズ)
で行ったのですが、序盤は丁度良いかやや暑め。
2000mに出てからは、行けますが体力奪われてたなってところでした。

アウターをソフトシェルにするか、インナーをキャプリーン2ぐらいの長袖にするかが丁度良いかな~と感じました。

それともハードシェルなんですかねえ…。
まあペースにもよるでしょうけど。

投稿: もりもり | 2008年7月 2日 (水) 18時02分

臨場感バツグンですね。
レースのハードさが良く解って、
リタイアの言い訳に使えそうです(笑)。
ゴール地点でボタン鍋を食べたので、
我らの食料を奪ったタヌキの鍋も食べてみたいと思いました。

投稿: すっしー | 2008年7月 3日 (木) 02時20分

>もりもりさん
こんにちは。仕切りなどありがとうございます。
リタイヤは正しい判断だったと思います。

中盤から後方のランナーは上下ハードシェルの人は
元気があったように思います。
トップランナーは体力があるうちにゴールしちゃうので
短パンでもいけてしまいますが、ファンランナーは
長時間雨風にいますしね。
蒸れるけど、こういうときは思い切ってハードシェルと
したほうがメンタル的に優位に立てたのではないでしょうか?

投稿: 夜明けのランブラー | 2008年7月 4日 (金) 10時38分

>すっしー
こんにちは。諸々サポート助かりました。
写真は全部借り物ですがね、写真撮る余裕が
全く無いほどでした。(撮っているとコケる)
ゴールの鍋は1杯しか食べませんでしたが、
おかわり出来るとあとで知って後悔。
とても美味かった!
タヌキって賢いですね。驚きました。
次回は仕留めましょう。

投稿: 夜明けのランブラー | 2008年7月 4日 (金) 10時48分

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