第31回エコシティつくばマラソン
一昨年は悪天候。今年は震災の影響で板橋シティマラソンが中止となり、今回のつくばマラソンが2年越しでの初のフルマラソンデビューとなった。まさか自分がフルマラソンを走るとは3年前までは夢にも思ってもいなかったのだが(むしろ出たくないと思っていた)、なぜかゼッケンをつけて袖なしのランニングシャツを着てスタートラインに立っているのだから不思議なものだ。
大会に向けてこれといって特別な練習はできなかったが、最低でも安田美沙子(3時間49分)は越えなければと思い挑んだ。
「軽快な前半」
ゴールラインを踏めたのがスタートして3分後。心拍計を見ると上がり過ぎていたので、2km地点で一回ペースを落とす。その後スタート5kmを過ぎてからは、身体が走りに慣れてきて堅調に5分前後ペースをキープしながら、時折キロ4分45秒ペースで進んでいた。決して無理して飛ばしていたわけでは無かった。
5kmに1回くらいのペースでジェルを一口消費。20km地点までは順調すぎるくらいに進んでいて、折り返しで1時間43分。このペースなら3.5を超えてラストスパートすれば3.2もイケるじゃないか?と夢を見始めていた。
しかし、ジェルは折り返し21km地点で無くなってしまい、それが起点になったのかはわからないが、身体に異変を感じ始めた。
「フルマラソンの洗礼」
ジェルが切れて折り返し地点を通過。徐々にペースが落ち始める。給水所でスポーツドリンクを飲んで若干持ち直すも、これまでキロ5分前後のペースで進んでいたのが、キロ5分15秒~30秒くらいにまで落ちてしまった。給水所を見つけてはスポーツドリンクを飲みを繰り返すが、給水所で止まる毎に元のペースに戻すまでのパワーが必要となり、逆にそれでどんどんペースが落ちて行くのがわかった。
さらに落ち込みが加速していくので、今度は各エイドであんぱんを鷲づかみして走りながら口に流し込んでいたのだが、時既に遅しの気配を身体で感じていた。
そして、35km地点に到達。ランナーで知識があると思える応援の人達が、
「このままのペースなら3時間半切れます!」
という熱のこもった応援の声があちこちから聞こえてきた。普通ならラストスパートをかける区間なのだけど、その熱い応援と反比例して、ペースは一気に6分台のペースに落ち込む。もうこれ以上のペースで走る事を身体が拒絶している。
これが「35kmの壁」なのか?!
解説⇒■
要約すると、35km地点になるとエネルギー不足になり、走れなくなってしまう現象。
ランニング雑誌を読めばかならず出てくるキーワード。
これまで、71.5km,98km,110kmとロングのトレイルレースを走ってきて、自分には35kmの壁は関係無い。という過信がどこかにあった。しかし、Nathan/Swiftのボトルにジェルを入れて挑んだので、まるっきり油断していたわけではなかった。ちゃんと、予防策はとっていた。
しかし、ジェルの量が足りなかったのは自分のエネルギーの消費量を知らない練習不足によるミスであったし、無いながら身体の中でエネルギーを回すサイクル作りが出来ていなかったという、こちらも練習不足がモロに出てしまった結果だ。
そして、応援の声は37km地点くらいになると明らかに変わって来ていた。
「がんばれー、あと少し」(パチパチ…乾いた拍手)
ここまで良く頑張ったという、なんとも微妙な笑顔での応援に切り替わっていた。サブ3.5の夢は完全に断たれたと思った。
残り3km。とうとうキロ7分ペースにまで落ち込む。立ち止まらないで走るのが精いっぱい。意地でも歩かないという気力だけで進んでいたが、残り1km手前の坂で一瞬歩いてしまった。
最後のトラック競技場に入る。ゴールゲートが見えながらもスパートもかけられず、ASIMOより遅いペース(時速9km/h キロ6分40秒)でトラックを半周し、ゴールゲート通過。
■記録 グロス:3時間36分(ネット:3時間33分)
というわけで、初フルはショッパイ感じのデビューとなった。ショッパイというのは時間では無く、自分をマネージメントできず最後まで満足に走り切れなかったという意味だ。トレイルでも最後に行くにしたがってペースが上がるくらいが理想的な走りだ。タイム的には次の目標が見えるところまで迫れたので全てが悪いレースというわけでは無かった。
今回のつくばでは山仲間が4名参加。みんなとてもがんばり、好成績連発。
ゴール後のビールがとても美味しかった!
「本当にあった、35kmの壁」
そして、家に帰り今回の心拍計のデータを見ると、本当に壁のような恐ろしいグラフが表示されていた。
【閲覧注意】これが35kmの壁の正体か?!【クリックすると大きくなります】

[上が心拍数で、下がVO2 max(最大酸素摂取量)]
…あぁ、恐ろしい。トラウマになりそうなグラフ。できればもう向かい合いたくない壁だ。
これを克服できたかどうか?来年1月の大会でまた報告します。
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